麻しんワクチン緊急接種開始 神奈川県
無料で まん延防止
神奈川県は22日、麻しん(はしか)患者と接触した人が希望すれば県内10カ所の拠点医療機関でMRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)の緊急接種を無料で受けられる制度を開始した。麻しんの発症やまん延を防ぐのが目的で、2026年3月31日まで実施する。
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対象者は、麻しん感染者の接触者と特定され、麻しん患者と最初に接触してから72時間以内など一定の要件に当てはまる県民。拠点医療機関は、おおむね保健所の所管区域ごとに指定しており、具体的な箇所は緊急接種の対象者に保健所が個別に案内する。
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症で、空気や飛沫、人との接触で感染し、その感染力は非常に強いとされている。
麻しんの流行を防ぐため市町村が実施主体となって定期接種を行っており、MRワクチンを1歳の1年間に1回、小学校入学前の1年間に1回、合計2回接種。ただ、2回の定期接種を受けなかったことなどにより、免疫を持たない人や免疫が不十分な人が感染すると、ほぼ100%発症し、重症化すると死亡する場合もある。
県では2024年に麻しんが発生しなかったが、25年は11月末までに計41件の感染が確認されていて、まん延防止が喫緊の課題となっている。
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